空室対策に外国人受け入れ
賃貸管理会社の説明・連絡体制を確認
外国人の受け入れを検討するときは、仲介担当に地域の問い合わせ状況を聞きます。管理会社には、契約説明から入居後までの対応範囲を確認します。この記事の範囲は賃貸オーナー向けの説明・連絡体制の確認で、分譲マンションの管理組合・入居者向けは対象外です。
- 結論
- 地域の問い合わせ記録と、管理会社の対応範囲を照合します。不足する準備の担当と完了予定を確認し、募集条件を決めます。
- 募集前にそろえる情報
- 地域の問い合わせと、案内・契約に進めなかった理由
- 契約説明の資料、対応言語、通訳の手配主体と費用負担
- 入居時の理解確認、入居後の受付時間と緊急時の引継ぎ先
- 回答の残し方
「対応できます」という回答には、担当・言語・時間・対象業務を添えてもらいます。確認中の項目には、回答する担当と確認期限を記入します。
01地域の問い合わせと受け入れの課題を確かめる

問い合わせと未成約の理由を担当者に聞く
まず仲介・管理担当に、地域でどのような問い合わせがあるか聞きます。個人が特定されない情報で希望条件を確認し、募集する部屋の間取りや入居可能時期と照合します。
未成約の理由は、言語の問題だけとは限りません。賃料や設備などの条件が合わなかったのか、説明の準備が整わなかったのかを分けて聞きます。
| 確認すること | 担当者への質問例 | 記録する内容 |
|---|---|---|
| 地域の問い合わせ | どのような希望条件の問い合わせがありますか | 対象地域・集計期間・希望条件 |
| 案内前の課題 | 案内に進めなかった理由は何ですか | 募集条件の不一致と説明体制の不足 |
| 契約前の課題 | 説明や連絡で準備が必要だった点はありますか | 確認できた理由と、理由が不明な部分 |
回答を受けたら、記録で確認できる事実と担当者の印象を分けて記入します。記録がない項目は「不明」とし、次の募集で問い合わせ理由を残すよう依頼します。
言語などの課題と必要な準備を分ける
対応言語が足りず案内できなかった場合は、通訳を手配できるか確かめます。条件の不一致であれば、説明体制の整備とは分けて募集内容を検討します。
課題ごとに、準備する資料と担当者、完了予定を一覧にします。仲介担当と管理会社の双方に送り、募集開始までに対応できる項目を回答してもらいます。
募集依頼の進め方は、賃貸の客付けを依頼するときの確認事項で整理しています。ここでは受け入れに必要な説明・連絡体制に絞ります。
この記事の質問案と確認表は、編集部の実務提案です。受け入れによる成約増加を示す資料ではなく、国籍による評価や理解度の判断にも使いません。
02契約説明の言語と通訳の担当範囲を確認する

説明資料と対応できる言語を確認する
「外国語対応」の対象業務は、会社や契約によります。募集の問い合わせ、契約説明、入居後の受付を分け、対応できる言語を聞きます。
説明資料は、どの書類に外国語の補助資料があるか確かめます。書類の翻訳があることと、本人からの質問にその言語で答えられることは分けて確認します。
説明担当と通訳担当が異なる場合は、それぞれの役割を回答してもらいます。通訳担当が判断できない質問を受けた際に、契約内容を確認して回答する担当も決めます。
国交省の標準書式の頭書(3)は、管理業務の内容・実施方法と再委託項目の記載欄です。頭書(9)は、入居者へ周知する内容と方法の記載欄です。
通訳の手配主体と費用負担を確認する
通訳を利用する場合は、誰が依頼し、日程を調整するか確認します。契約説明の当日だけでなく、事前の質問や説明後の確認も対象になるか聞きます。
費用は、手配する人と負担する人を分けて確認します。追加の説明が必要になった場合も含め、見積りや承認を誰に求めるか決めておきます。
| 確認項目 | 管理会社の回答 | 未確認事項 |
|---|---|---|
| 説明資料と対応言語 | 対象書類・言語・説明担当を記入 | 未翻訳の資料と質問への回答方法 |
| 通訳の手配 | 依頼主体・調整担当・対応方法を記入 | 予約の必要性と手配できない場合の扱い |
| 費用負担 | 負担者・対象業務・承認方法を記入 | 追加説明や日程変更時の扱い |
| 説明後の質問 | 受付担当・対応言語・受付時間を記入 | 通訳終了後の連絡先と引継ぎ方法 |
この表を管理会社に送り、回答欄への記入を依頼します。空欄が残った項目は対応可能と扱わず、確認先と回答予定を追記して返してもらいます。
保証に関する説明範囲も、契約説明の担当に確かめます。保証の基本事項はオーナー向けの家賃保証会社の確認事項を参照してください。
管理委託契約書全般は、管理委託契約書の確認で扱います。回答と契約書の記載が一致しない場合は、該当箇所を示して管理会社に説明を求めます。
03入居時の案内は本人の理解を確認する

希望する説明言語と伝え方を確認する
入居時の案内は、本人が希望する説明言語を確認するところから始めます。国籍だけで日本語の理解度や、必要な説明の量を決めつけないようにします。
会話では分かっても、書面の表現には補足が必要な場合があります。管理会社には、口頭・文章・図解など、本人が理解しやすい方法を尋ねてもらいます。
案内を別の担当に任せる場合は、希望言語と使用する資料を引き継いでもらいます。貸主は、説明担当と質問の受付先が決まっているかを確認します。
設備の使い方と連絡方法を一緒に確かめる
設備の使い方は、実際の操作箇所と図解を照らして説明する方法があります。貸主は管理会社に、設置設備に合う資料を準備できるか確認します。
故障時の案内では、本人と一緒に資料の連絡先を確認するよう依頼します。連絡時に伝える内容も、部屋番号や設備名を例に説明してもらいます。
| 案内する内容 | 理解を確認する例 | 管理側に残す記録 |
|---|---|---|
| 設備の操作 | 図と操作箇所を照らしてもらう | 説明した設備と補足が必要な点 |
| 故障時の連絡先 | 案内資料の連絡先を示してもらう | 渡した窓口情報と案内方法 |
| 連絡時に伝える内容 | 部屋番号・設備名・状態を確認してもらう | 説明した内容と再説明する担当 |
確認の目的は、説明の不足を見つけて補うことです。分からない点があれば、図解を加えるなど伝え方を変え、再説明する担当を決めます。
説明を終えた項目と、後日の確認が必要な項目は分けて残します。貸主への報告には、未完了の案内内容と追加で準備する資料を記載してもらいます。
04入居後の受付時間と緊急時の引継ぎを決める

設備故障の受付担当と言語・時間を確認する
契約時に通訳を利用できても、入居後の受付は別の体制の場合があります。設備故障の連絡を誰が受け、どの言語と方法で対応するか確認します。
電話と文章で対応範囲が違う場合は、それぞれの受付時間を聞きます。受け付ける時間と、内容を確認して返答する時間も分けて記入します。
受付後に修繕担当へ引き継ぐ場合は、故障状況を誰が伝えるか確かめます。入居者への聞き直しや訪問調整で通訳が必要な場合も、手配する担当を決めます。
一般的な業務範囲は、入居者からの連絡対応で確認できます。ここでは、言語と時間によって担当が変わる部分を対応表に記入します。
時間外の引継ぎ先と未対応事項を残す
時間外窓口がある場合は、外国語で受け付けられる内容を聞きます。受付後の内容確認や現地対応の手配まで依頼できるか、業務ごとに回答してもらいます。
緊急時に引き継ぐ情報は、部屋番号や故障状況などを例に担当者と決めます。貸主へ連絡する場面と、連絡がつかない場合の手配・承認の扱いも契約で確認します。
| 場面 | 決めておくこと | 引継ぎの記録 |
|---|---|---|
| 通常の受付 | 担当窓口・言語・方法・受付時間 | 受け付けた内容と回答担当 |
| 時間外の連絡 | 一次受付の範囲と次の連絡先 | 引継ぎ先・引継ぎ状況・未回答事項 |
| 継続する対応 | 入居者への返答担当と貸主への報告方法 | 対応済みの内容と次に確認する事項 |
確認結果は、募集・契約説明・入居時・入居後の窓口を記した対応表にまとめます。仲介担当と管理会社に共有し、引継ぎ先の連絡先に誤りがないか確認してもらいます。
対応できない業務があれば、外部の通訳などを手配できるか相談します。代わりの担当が決まったら、依頼範囲と費用負担を対応表に追記します。
窓口や委託先が変わったときは、更新担当が対応表と入居者向け案内を修正します。変更した連絡先や受付時間は、契約で定めた周知方法に沿って入居者へ伝えます。
05当社でできること・できないこと
できること
- 募集前に確認する説明・連絡体制の項目を整理する
- 管理会社の回答と未確認事項を分け、必要な準備を相談する
- 管理をお引き受けする(全国/管理料は月額賃料の5%・税別・最低管理料なし)
できないこと
- 現地・室内を見ずに、実際の賃料を確定させること
- 空室が必ず埋まると保証すること
- あらゆる言語で常時対応すること
賃料を下げる前に、空室の損失と募集の入口を確認できます
お預かりした物件情報をもとに、いま何が起きているか、どこまで手を入れるべきか、持ち続けるか売るかまで整理して、A3一枚にしてお送りします。費用はかかりません。
LINEで管理の相談 管理のご依頼をいただかなくても構いません。対応エリアは全国です。区分マンション・戸建ては全国どこでもご相談いただけます。一棟は清掃・巡回・修繕の手配先を組んでから管理を開始します。根拠資料:国土交通省「賃貸住宅標準管理受託契約書」の頭書(3)(9)。管理業務の範囲・実施方法と、入居者への周知内容・方法の記載欄を参照しています。外国語対応に関する質問案と確認表は、この書式を参考にした編集部の実務提案です。外国語対応が標準で含まれることや、受け入れによる成約増加を裏付ける資料ではありません。業務の範囲・報酬・報告の頻度は管理委託契約書によって異なります。実際の判断はご自身の契約書をご確認ください