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GUIDE / 入居者と建物のこと

入居者からの連絡は、
どこまでが管理会社の仕事なのか

公開日:2026年9月7日 更新日:2026年9月7日 Lincloud Owners 編集部(宅地建物取引士)

「入居者対応は管理会社がやってくれる」と思っていても、実際にはどこまでを対応と呼ぶかが会社によって違います。受付だけの場合と、その場で解決まで進める場合があります。

この記事の結論
結論

分かれ目は「受付」と「対応」、そして「お金がかかるかどうか」です。受付は24時間でも、実際に動くのは翌営業日ということがあります。費用が発生する判断は、たいていオーナーに上がってきます。

確認しておくこと
  • 夜間・休日に、受付だけなのか、対応まで行うのか
  • いくらまでなら、オーナーに確認せず修繕してよいことにするか
  • 緊急(水漏れ・鍵・火災報知器)のとき、誰がどう動くか
  • 入居者からの連絡が、オーナーに共有されるか
決めておくと早い金額の線

「◯万円までは確認不要で対応してよい」と決めておくと、小さな不具合が放置されなくなります。実務では2〜3万円あたりで線を引くことが多いところです。

確定しないこと

どこまでが業務かは契約によります。ここに書いたのは、確認しておくと食い違わない項目です。

01「受付」と「対応」は別物

受付だけ対応まで
夜間の連絡電話を受けて記録する業者を手配して、その日のうちに動く
翌営業日そこから対応が始まる報告が来る
入居者から見ると「明日また連絡します」「今から手配します」
「24時間対応」と書かれていても、受付だけの会社と、契約まで進められる会社があります。どこまで対応してもらえるかを最初に確認しておくと、後戻りがありません。

02オーナーに上がってくるのはどこからか

多くの管理会社では、次のように分かれます。

内容誰が判断するか
電球が切れた・鍵の閉じ込み管理会社(小額・即対応)
水栓のパッキン交換など数千円の修繕管理会社(金額の線を決めておく)
エアコン・給湯器の故障オーナー(修理か交換かの判断が要る)
共用部の大きな不具合オーナー
入居者どうしのトラブル管理会社が一次対応。長引けばオーナーへ
家賃の滞納保証会社または管理会社。長引けばオーナーへ

線を決めていないと、全部オーナーに上がってくるか、逆に何も上がってこないかのどちらかになります。どちらも困ります。

03金額の線を決めておく

「◯万円までは確認不要」と決めておくと、小さな不具合が滞りません。

小さな不具合を放置されると、入居者の満足度は一気に下がります。退去の理由は、大きな不満より小さな放置の積み重ねであることが多いところです。

04緊急のときの決めごと

水漏れ・停電・鍵の紛失・火災報知器の作動は、時間を選びません。次を先に決めておきます。

場面決めておくこと
水漏れ(階下に影響)止水の手配/保険の連絡先/階下への一次対応は誰が
鍵の紛失・閉じ込み業者の手配/費用の負担(通常は入居者)
給湯器の故障代替の手当(銭湯代の扱いなど)/交換の判断
火災報知器の作動現地確認は誰が行くか

保険で対応できるものもあります。加入している保険の内容と連絡先を、管理会社と共有しておいてください。

05入居者からの連絡が、オーナーに共有されるか

対応が済んでいれば報告は不要、と考える会社もあります。ただしオーナーから見ると、何が起きているか分からない状態になります。

この記録は、設備をいつ替えるかの判断材料にもなります。

06よくある質問

夜間対応は必要ですか

必須ではありませんが、受付だけでも窓口があることは入居者の安心につながります。実際に動くのが翌営業日でも、その場でつながるかどうかで印象が変わります。

小額修繕を任せると、余計な工事をされませんか

だからこそ金額の線と、対応後の報告をセットで決めます。金額・内容・写真が報告されていれば、後から確認できます。

入居者から直接オーナーに連絡が来ます

管理を委託しているなら、窓口は管理会社に一本化するのが原則です。入居者に対して、連絡先が管理会社であることを改めて通知してもらってください。

07当社でできること・できないこと

できること

  • 夜間・休日を含めた対応の線引きを、契約前に文書で決める
  • 小額修繕の判断基準と報告のしかたを決めてお渡しする
  • 管理をお引き受けする(全国/入居者からの連絡は24時間受付、日中はLINEと電話で当日中にお返事)

できないこと

  • 入居者との個別の交渉を、オーナーに代わって最終決定すること
  • 設備の故障が起きないことを保証すること
  • 他社の対応範囲を評価すること
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この記事について
対応の範囲は管理委託契約によって異なります。ここに書いたのは実務上の一般的な分かれ方であり、決まりではありません。