風除室(ふうじょしつ)とは、外からの冷気や熱気を遮断して建物内の温度や機密性を保つために玄関に設けられる設備のことです。オフィスビルや公的施設などのほか、一般住居でもよく見られます。北海道や東北地方などの寒さが厳しい地域では、強い冷気を伴った強風が吹いたり雪が玄関口まで吹き込んだりして、ドアの開閉ができなくなることがあるほか、室内の気温が下がってしまいます。そこで、風除室を設置して玄関と外を切り離す空間をつくることで、冷気や雪が直接家の中に入らないようにする効果があります。また、夏場には熱気が直接家の中に入って室温が上がるのを防ぐ効果もあります。
風除室は一般的に玄関に設置されますが、外からでも表札を確認できることや外観をできるだけ損なわないなどの目的から、ガラス張りの設備にすることが多くなっています。