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住宅ローンを利用する際は「どのくらいの借入が期待できるか」「無理のない返済額はいくらか」 の2点は知っておきたいところです。
まず「どのくらいの借入が期待できるか」ですが「年収の5倍から7倍」までが一般的な目安です。
預貯金の有無・パートナーの収入・家族構成などによっても変わりますが、これが戸建て・マンションの購入に際して期待できる借入額(住宅ローンの借入可能額)です。例えば、年収500万円の方は、2500万円〜3500万円の住宅購入が1つの目安となります。
一方「無理のない返済額はいくらか」については、フラット35の借入可能額が参考となります。
フラット35の借入可能額は、年収400万円未満で返済負担率30%以下、年収400万円以上では35%以下です。例えば、年収500万円の方は、年間返済額が175万円以下(月々の返済額は約14.6万円以下)となります
ただし、お子さんがいらっしゃる/ お子さんが欲しいご家庭や、大きな出費がある/将来的に大きな出費の予定がある場合などは、返済負担率を20%~25%いかに収めることが望ましいでしょう。
住宅ローンでは、金利を固定金利・変動金利から選ぶことができます。それぞれの特徴と違いは以下の通りです。
固定金利は、一定期間(通常5年や10年など)の間、金利が変動しないタイプの住宅ローンです。金利が安定しているため、返済計画を立てやすく、管理しやすい特徴があります。2023年末時点の利率は、金利を固定する年数によって異なりますが、1.5〜2.5%程度です。
変動金利は、金利が市場の状況に応じて変動するタイプの住宅ローンです。金利が低い時期にはメリットがありますが、逆に金利が上昇する可能性もあるため、リスクを考慮して選ぶ必要があります。2023年末時点の利率は0.35〜0.5%程度です。
なお、現状では変動金利を選ぶ方が多いです。
住宅金融支援機構の「住宅ローン利用者の実態調査(2023年4月調査)」によれば、変動金利型を選んだ方が約7割、固定金利型: 約3割(全期間固定型: 約1割、固定期間選択型: 約2割)となっています。
団体信用生命保険は、住宅ローンの借り手が死亡した場合や高度な障害を負った場合に、残った住宅ローンを一部または全額免除する保険です。
そんな団体信用生命保険は「特約なし」「特約あり」に大別できます。特約ありは、金利が上乗せされ、保険料が高くなる傾向です。
団体信用生命保険の細かい種類は以下の通りです。
特約なしの基本的な信用生命保険です。
がんに対する保障を追加できる特約です。金利が0.1%〜0.3%程度上乗せされます。
がん、心筋梗塞、脳卒中に対する保障を含む特約です。金利が0.2%程度上乗せされます。
3大疾病に加えて、さらに5つの疾病に対する保障を含む特約です。金利が0.3%程度上乗せされます。
就業不能時に返済をサポートする特約です。金利が0.1%〜0.3%程度上乗せされます。
自然災害(地震、津波など)による被害に対する保障を含む特約で、損害に応じて最大2年返済が免除されます。金利の上乗せはありませんが、借入額・借入期間の条件があります。
これらの特約を選ぶ際は、上乗せされる金利ほか、自身のライフスタイル、将来のリスクなどを考慮してください。
なお、フラット35は健康状態に不安がある方・団体信用生命保険に不加入の方でも利用できる可能性がありますが、不加入の状態で契約者に万が一のことがあれば、遺族が返済負担を負うことになりますのでご注意ください。
住宅ローンは「事前審査」と「本審査」に大別されます。最後に、住宅ローン審査の流れについてご案内します。
借り手の信用情報や収入、勤務先などを基に、借り入れ可能額や金利を大まかに判断します。ほしい物件価格・工事額等がある程度分かっている場合に利用可能です。⾝分証明書と認印をご用意ください。
具体的な物件情報を提出し、本審査に進みます。本審査に際して、源泉徴収票や住⺠税決定通知、物件資料や建築図⾯ほか、残債がある場合は残債証明書等をご用意ください。
事前審査終了後、信用保証会社等による詳細な審査が行われ、最終的な借入金額や金利が決定されます。
ローン契約を結び、住宅ローンが成立します。
なお、住宅ローン利用に際しては、金融機関の選び方も重要です。Lincloudは金融機関選びや融資希望額の設定も含め、トータルにサポートいたします。