違い棚(ちがいだな)

二枚の棚板を、高さを変えて段違いに取り付けた棚のことをいいます。床の間の脇にある「床脇」に設けられるもので、間口は1間(約1.8メートル)か0.75間(約1.3メートル)で、床側の棚板の方を高い位置に設置します。また、高い棚には冠・香炉・筆を、低い棚には烏帽子・壺・印判・巻物・書物・硯箱と、元々は「違い棚」に置くものが決められていました。そのため高い方の棚の中央側には、筆が落ちないように取り付けられた「筆返し」が現在も装飾として残っているものもあります。

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