造作(ぞうさく)とは、建物の内部にある部材や設備のこと、もしくは建築においてそれらの仕上げ工事をすることをいいます。前者は、たとえば床や鴨居、ドア、階段、水道、空調などです。造作は柱などの建物の構造には直接関わりませんが、その建物の使い勝手に影響する大切な部分です。また人の目に触れる部分でもあるため、高価な材料が使われる傾向にあります。このような造作で使われている部材のことを造作材もしくは化粧材と呼びます。また建物や用途に合わせてオーダーメイドでつくられた収納などの家具のことを造作家具と呼びます。そのほかにも、建築することを“造作する”と呼ぶことがあります。「造作(ぞうさ)もない」という言葉がありますが、この場合の造作とは手間や費用のことをいい、ここまでご紹介してきた住宅関連の用語とは別の意味になります。