襖縁(ふすまぶち)

襖の天地左右の外周の縁のことをいいます。襖縁があることで襖そのものの強度を高める効果と、襖を開閉する際に手で汚さないための役割があります。主に木製の製品が広く使われており、なかにはヒノキ材に漆を塗布した「漆塗縁」など数十万円する高価なものもあります。現在は、木地のまま使用する「木地縁」、木地に色付けをして蝋磨きを施した「色付け縁」、漆塗りの代用品として植物樹脂を塗布した「カシュウ塗縁」などがあり、仕上げには、木目の部分だけが塗料をはじいた感じに仕上がる「目はじき仕上げ」という方法が多く使われています。

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