木造住宅などで、耐力壁の量が充分であってもバランス良く配置していなければ、地震時に変形やねじれが起き、建物が倒壊する恐れがあります。耐力壁の釣り合いとは、そのようなことが起こらなようバランスよく耐力壁を配置することで釣り合いをとります。以前は、一般的な木造住宅(4号建築物・4号建物)において建物の角部分に耐力壁を設置して上下階で耐力壁の位置を合わせるようにしたり、建物の重心と剛心を出来るだけ近接させるなどでバランスをとっていましたが、建築基準法が改正され、各階ごとの壁量のバランスは「軸組み配置の1/4分割法」で検証する方法が新たに導入されました。