簡易耐震診断法(かんいたいしんしんだんほう)

木造住宅の耐震診断の基準は、一般財団法人日本建築防災協会発行の「木造住宅の耐震診断と補強方法(2012年改訂)」(国土交通省住宅局監修)が広く利用されており、「誰でもできるわが家の耐震診断」、「一般診断法」、「精密診断法」の3つの方法があります。
このうち最も手軽なのが「誰でもできるわが家の耐震診断」で、その家の居住者などが気軽に実施して住宅の耐震性に関する大まかな目安を知ることができます。具体的には、建物の建築時期、大災害の被災有無、増築の有無、傷み具合や補修・改修の有無、建物の平面形、吹き抜けの有無、1・2階の壁面の状況、壁の配置バランス、屋根葺材と壁量、基礎の10の設問に回答し、その合計点で「ひとまず安心」「専門家に診断」「早めに専門家に診断」の3段階評価で目安が示されます。同じく専門知識を必要とせずに、上記より詳しい診断法もあります。こちらは、地盤・基礎、建物の形、壁の配置、筋交い、壁の割合、老朽度の6項目をそれぞれ評価し、その点数を掛け算して判定するものです。総合評点が1.5以上であれば「安全」、1.0以上1.5未満であれば「一応安全」、0.7以上1.0未満であれば「やや危険」、0.7未満であれば「倒壊や大破壊の危険がある」と判定されます。特に1.0未満の場合には、専門家の精密診断を受け、耐震補強について検討する必要があると言われています。

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