空中権とは、土地の上空の空間を使用する権利または未利用容積率を移転する権利のことです。
空中権には2つの意味があり、1.地上(または地下)の一部を使用する地上権または地役権で、電線の架設や地下鉄のトンネルなどに設定されるもの2.建物の容積率のうち、未利用容積率分を移転する権利をいいます。
1は普通の地上権(地役権)と土地利用の範囲が異なるだけで、法的には同じ扱いです。
2は、都市空間の有効活用を目的に米国で法制化されたものですが、2000年に日本でも特例制度が新設され、隣接地などに容積率を譲渡できるようになりました。