温室効果ガスは、地球温暖化の主な原因の1つです。
地球は地表から熱(赤外線)を宇宙に放射することにより、日射を受けて温度が上昇した地球自体を冷まし、温度が異常に高くならないようなシステムを持っています。太陽からの日射と地球からの放射の微妙なバランスで、地球の気候は成り立っているといえます。しかし、大気中の二酸化炭素などの気体は地球が放射する赤外線を吸収するため、これらの気体が増えてくると地球の温度がまるで温室の内部のように上昇します。これを温室効果と呼びます。
この温室効果をもたらす気体が温室効果ガスで、具体的には二酸化炭素、水蒸気、メタン、オゾンなどがあります。特に排出量が膨大な二酸化炭素を中心に、先進諸国は温室効果ガスの排出削減に取り組む努力を始めています。しかし、世界第一と第二の温室効果ガス排出国の中国と米国が、排出削減に消極的な態度であることが不安材料といえます。