建て付けとは、扉や障子、襖などの「建て具」が、建物に収まっているかどうかを表す言葉です。建て付けに問題がない場合、扉や襖がぴったりとその場所に収まりますが、建て付けが悪くなってくると扉などを閉めたときに隙間ができたり、枠がゆがんで開閉そのものが困難になったりすることもあります。建て付けが悪くなる要因としては、家そのものの経年劣化のほか、枠組みの経年劣化、扉などの蝶番が緩んでいることなどが挙げられます。このほか、扉や枠に使用されている木材が湿気などによって伸縮していること、さらに地震によるズレなどが原因のことがあります。建て付けが悪くなっている場合、まずは原因を特定し、蝶番を付け替える、建具を削るなど、原因に合った対策を立てることが必要です。