マンションやビルの屋上に、植物を植えて緑化することを屋上緑化といいます。
ビルの壁面を使う場合には、壁面緑化といいます。近年、都市部の気温が異常な高温を示すヒートアイランド現象への有効な対策として注目されています。
屋上に植えた樹木や草花は、根から吸収した水分を葉などから水蒸気として放出し(蒸散作用)、これによって周囲の温度を下げる効果があります。また、ビルの断熱性や防音性も増し、建物を紫外線による劣化から守ってくれる効果も期待できます。地方公共団体でも緑化政策の一環として、屋上緑化を推進しています。東京都をはじめ、ある一定の敷地面積を持つビルを新築したり改築したりするときには、一定の屋上緑化が義務付けされました。