平安時代に完成したとされる、位の高い貴族が住む住居形式のことをさします。南に面した「寝殿」を中心に、東西北の三方に配置した「対の屋」を「渡殿」という廊下で結びます。また寝殿の南には池や庭園を配置し、ほかにも「中門廊」「釣殿」などの建物を設けられます。「寝殿」や「対の屋」の内部は、床は板張りで天井は張らず、間仕切りがほとんどないため、屏風や几帳を用いて区切られています。また建物の外周部に壁がなく、蔀戸(しとみど)を吊って屋内と屋外を区切るのも特徴です。
平安時代に完成したとされる、位の高い貴族が住む住居形式のことをさします。南に面した「寝殿」を中心に、東西北の三方に配置した「対の屋」を「渡殿」という廊下で結びます。また寝殿の南には池や庭園を配置し、ほかにも「中門廊」「釣殿」などの建物を設けられます。「寝殿」や「対の屋」の内部は、床は板張りで天井は張らず、間仕切りがほとんどないため、屏風や几帳を用いて区切られています。また建物の外周部に壁がなく、蔀戸(しとみど)を吊って屋内と屋外を区切るのも特徴です。