和室とは、日本家屋の伝統的なつくりによる、主に畳が敷き詰められた部屋をいいます。和室を構成する要素の主なものを挙げていくと、上座側には床を一段高くした床の間が設けられ、掛け軸や置物、季節の花などを飾る場所となっています。長押(なげし)は和室の柱と柱の間を水平につなぐ部材で、開口部は長押の下部に襖や障子などの建具を立て込むための鴨居が取り付けられています。開口部の床面には建具を立て込むための敷居があります。欄間は和室と和室の間や、和室と縁側の間の長押の上に取り付けられる透かしなどの装飾が施された板です。また、木造軸組み工法による伝統的な和室は、構造材の柱の内側で壁を仕上げて柱を見せる真壁仕様でつくられています。