住戸とは、マンション等の集合住宅で、住居としての必要な機能を備えた一戸一戸のことです。
かつての集合住宅は、限られた土地に一定の法的制限内で、どれだけ多くの住居スペースを確保できるか、ということが求められていました。高度成長期の住宅難を解消するための建物が、いわゆる「団地」に象徴される集合住宅だったのです。そのため、機能的ではあっても、どれもが一様な「既製品」の住まいでした。マンションの中には高級化や個性化を図ったものもありましたが、限られたものでした。
しかし、現在、マンションは個性化の時代を迎えています。住戸に求められるものは多様化し、例えば、戸建て感覚のあるメゾネットタイプや、フレックスウォールやスケルトン・インフィルといった、将来の間取変更にも対応できるフレキシビリティを持った住戸など、多様なライフスタイルやニーズに対応したユニークな住戸が次々と登場しています。