一審判決とは、地方裁判所または簡易裁判所による、訴訟の最初に下される判決です。
一審判決に不服がある場合には、14日以内に控訴すると、次は高等裁判所で争われることになります。高等裁判所での判決を二審判決といいます。これに不服があった場合には最高裁で争うことになりますが、最高裁は憲法解釈をめぐるものや特別重要なもの以外は控訴を棄却されることが多く、控訴が棄却された時点で判決が確定します。
下級裁判所から上級裁判所への控訴を上告といいますが、受け付けてもらえるかどうかは正義の度合いよりも形式上の問題が大きいようで、裁判制度の課題として長年議論されています。
一審の管轄は、争う金額により、140万円以下が簡易裁判所、それ以上が地方裁判所に分かれるようです。
なお、どこの地方裁判所で争うかによって、当事者の負担は大きく変わります。そのため、契約書などには、訴訟になった場合の地方裁判所を特定しているケースがあります。