イギリスでヴィクトリア女王が在位していた西暦1837〜1901年における美術様式のことをいいます。様式を形状によって分類するのではなく、この時代に流行した美術様式を概して「ヴィクトリア様式」と分類しています。傾向としてはゴシック様式やバロック様式などをモチーフにした装飾が多く、第1回万国博覧会の会場である「水晶宮(クリスタルパレス)」をヴィクトリア様式の代表建築として示す研究家も多いです。現在日本の住宅では、注文住宅における「ヴィクトリア調」「ヴィクトリアン様式」などと呼ばれる輸入住宅のスタイルとして知られています。