フランス語で岩を意味する「ロカイユ」がその名前の由来で、18世紀初期〜中頃、フランスのルイ15世(在位1715〜1774年)の時代の建築や家具、装飾などの様式のことをいいます。「ルイ15世様式」とも呼ばれます。大規模で重厚なバロック様式と比べて小規模で繊細で、特に内装に曲線を多用する繊細で優美、軽やかな装飾が特徴です。ロカイユ(小石・貝殻などの模様をもつ曲線による装飾)やアカンサスの葉などが、モチーフとして多く用いられ、箪笥や肘掛け椅子、ふた付き事務机などのインテリアが製作されています。建築物では、ドイツのサンスーシ宮殿がその代表的なものとなります。