14世紀にイタリアではじまり15〜17世紀初頭を中心に西欧に広まった文化運動で、古代ギリシア・ローマの古典文化の復興・回帰を志向した様式のことです。ルネサンスとは再生を意味するもので、単なる古典文化の再生・模倣に留まらず、そこに新たな表現や技術を加えられ、文学・芸術・建築・音楽などあらゆる分野で大きな影響を与えました。建築の世界では、設計に簡単な整数比を用いたり、ゴシック様式の垂直よりも平面としての集中形式を好んだと言われています。職人技と考えられていた建築が、数学的に根拠付けられ体系化されることで、幾何学や天文学などと並ぶ学問と認められるようになったのもこの頃からと言われています。代表的なものにフィレンツエ大聖堂などがあります。