19世紀初期、イギリス・ジョージ4世の摂政時代から在位時代における、建築・室内装飾や家具などの美術様式を指します。英語の「摂政制」の意味である「リージェンシー(Regency)」からの由来と言われ、「摂政様式」や「リージェンシー様式」とも呼ばれています。フランスのアンピール様式に影響され、クラシックリバイバルとしてギリシア・ローマ・エジプトなどの異国文化や風俗への関心の高まりから、その特徴としてエジプトの美術を取り入れた家具や、古代ギリシャ風の様式に椅子の脚をライオンなどの動物の足に模したり、アカンサスなどの葉が装飾されているものがあげられます。代表的なインテリアとして「トラファルガーチェア」などがあります。