ラッチ(latch)とは、日本語で“かんぬき”を意味する言葉で、住居では、ドアノブで開く扉のほとんどに付いている側面に突き出た金具のことを指し、扉が勝手に開かないように固定する役割を持っています。一般的な住居では三角形でスプリング式のラッチが多く用いられていて、ほかにも磁石で固定するもの、レバーを下げることで固定するものなど、さまざまな種類があります。なかには地震などで大きな揺れが発生すると、自動的にストッパーが掛かるものもあります。このようなものは耐震ラッチと呼ばれており、食器棚などの家具に使われています。ラッチは長期間使用していると劣化していくもので、スプリング式のものはバネが緩んで扉が勝手に開くようになることもあります。このような場合はラッチを取り外して新しいものと交換する必要があります。正確には“ラッチボルト”と呼び、ほかにも“ゴンベ”“ぱっちり”“キャッチ錠”などと呼ばれることもあります。