トタン屋根(とたんやね)

トタン屋根とは、トタン板と呼ばれる亜鉛メッキ鋼板で葺いた屋根のことです。トタン板で屋根を葺くときには垂木という木の棒を用いることから、瓦棒(かわらぼう)屋根とも呼ばれています。トタン屋根には材料費が安い、屋根の勾配が緩やかなため施工性がよく工事費が安い、軽量で耐震性の面で有利といったメリットがあります。しかし、断熱性が低いことや雨音が響きやすいといった点がデメリットです。また、トタン屋根は継ぎ目が少ないため、新品の状態では雨漏りがしにくいものの、塗装などのメンテナンスを怠ると、錆びて穴が開くことによる雨漏りが生じやすいといった面も。トタン屋根は1980年代までは一戸建てやアパートの屋根として一般的でしたが、時代の変化とともに徐々に少なくなる傾向にあります。

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