15世紀末から17世紀初頭の、イギリスのチューダー王朝期に確立した建築様式で、フランスのゴシック様式とイタリアのルネサンス様式の影響を受け、イギリス流に実用化されて発展しました。
チューダー・アーチと呼ばれるつぶれた形の尖頭アーチや切妻風の急勾配の屋根、白壁にハーフティンバーと呼ばれる柱や梁などの骨組を細かく数多く露出させたデザインなどが特徴です。
ハーフティンバーは日本流にいうと「真壁工法」ですが、骨組が細かく多いのは、15世紀後半に建築用の木材が高騰したことから使用する木材が小さくなり、各パーツの間隔を狭くしたためといわれています。
また建物の上部が下部よりせり出しているオーバーハングも特徴のひとつです。
日本では、明治・大正時代の洋館のデザインとして多く採用されています。