スレート屋根とは、スレートと呼ばれる粘板岩などを薄い板状に加工した屋根材で葺いた屋根をいいます。スレートには、天然スレートと人工スレートという種類があります。天然スレートは粘板岩を加工したもので、自然石ならではの質感のよさがありますが高価です。そのため、人工スレートを用いるのが一般的となっています。人工スレートは、かつてはセメントとアスベスト(石綿)からつくられた石綿スレートが使われていました。しかし、2006年に健康被害の問題からアスベストの使用が規制され、セメントと繊維素材による無石綿スレートに変わっています。スレート屋根は瓦屋根よりも軽量で耐震性の面でも有利なことなどから、一戸建て住宅の屋根として広く普及しています。