背もたれと肘掛がない腰掛けのことをさします。比較的短時間の着座や補助椅子として使われることが多いものの、さまざまなタイプがあります。飲食店などでよく見かける脚の長いものはハイスツール(またはカウンタースツール)と呼ばれ、ボックス型で座面の下に小物や玩具などがしまえる収納スツール、コンパクトに収納できる折りたたみスツール、踏み台の機能を顕著にしたステップスツール、座ったままの移動が多い作業に便利なキャスター付きのスツールなどがあります。椅子やソファの前に置いて足を乗せて使うスツールは、フットスツール(またはオットマン)といいます。
また、日本発のスツールとして、プロダクトデザイナーの柳宗理(やなぎそうり)が1956年に発表したバタフライスツールは、世界各国の著名な美術館に収蔵されるほど有名で、パリのルーブル美術館やニューヨーク近代美術館ではパーマネントコレクション(永久所蔵品)に選定されています。