スキップフロア(すきっぷふろあ)

スキップフロアとは、建物の中で階段を介しながら高さの違う床を設置し、空間を立体的に使う構造のことをいいます。狭い敷地や傾斜地に家を建てる場合など、床面積をできるだけ広く取りたいときに採用されています。開放感のある間取りにすることで視覚的に広く見える効果や、日光を取り入れやすくするなどの効果も期待できます。スキップフロアの床下を物置として活用するなど、空間を無駄なく使える構造です。しかし、壁で仕切られないことで、気密性や冷暖房効率が悪くなります。そのため空気が滞留しないよう、適切な空調設備を整える必要があります。また、スキップフロアのある構造は床が分断されていることによって建物の水平剛性が取りにくくなります。強風や地震による横からの力に弱いため、高度な構造計算により安全性を検証することが重要です。

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