「シリコン」は、原子番号14の「ケイ素」のことで、半導体素子として用いられるものですが、高分子化合物の総称としても使われる言葉です。「シリコーン」とも呼ばれます。高分子化合物のシリコンは、耐熱性や耐寒性に優れ(限界温度は200℃前後から-50℃前後)、より高温で変性・分解しても燃焼や爆発はしにくく、日常生活における人体への影響も少ないと言われているため、危険性の低い物質と言われています。
無味・無臭で撥水性を持ち、電気絶縁性は高く、誘電率は小さく、耐候性(屋外で使用したばあいに変形や劣化がしにくい性質))が高いことから、建設現場等で各種材料として幅広く用いられています。比較的目にしがちなのは、防水や気密のために施工した隙間を埋めるコーキング材、窓などの開口部の密閉箇所に用いるシーリング材、外装の塗装材やドアやサッシのコーティング材のほか、太陽光発電システムのパネルなどにも使われています。