コンクリートとは、セメントに水や砂、砂利を混ぜて硬質化させたものをいいます。なおセメントに水と砂だけを混ぜたものは“モルタル”と呼びます。コンクリートは建物の床や外壁などさまざまな部位の建築材として使われており、鉄筋などの芯を入れることで建物の構造を支える強度を発揮できるようになります。コンクリートは従来、建築現場で原料を混ぜ込んでつくる必要がありました。しかし、あらかじめ工場で混ぜた液体をミキサー車で運ぶ“生コンクリート”や、成型まで行ってから運ぶ“プレキャストコンクリート”などが登場し、現場での打設の手間が軽減されています。コンクリートの中でも、原油に含まれている重質な炭化水素類を使ったものを“アスファルトコンクリート”と呼び、主に道路に使われています。住宅などの建物では、石灰岩と粘土を主成分としたポルトランドセメントを使うことが普通です。