日本の関東以南の地域や台湾、中国、インドシナなどに広く分布しているクスノキ科ニッケイ属の常緑高木のことをいいます。材質は軟らかくて加工しやすく、耐朽性、保存性に優れ、磨くと光沢がでるという特徴を持っています。クスノキは天然の樟脳を含む為、虫を寄せ付けないという特性から、家具材として古くから利用されてきました。寺社仏閣をはじめとする建築用構造材や内装材、床柱・床板、天井板、彫刻欄間、家具、仏壇などに幅広く用いられています。また、古木には瘤杢(こぶもく)が見られるものがあり、大変美しいので内装材などとして珍重されています。