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GUIDE / 入居者と建物のこと

騒音やゴミ出しのトラブルは、
誰がどう収めるのか

公開日:2026年9月7日 更新日:2026年9月7日 Lincloud Owners 編集部(宅地建物取引士)

入居者どうしのトラブルは、放置すると苦情を言った側が先に退去します。ここでは、誰がどう動くか、そしてやってはいけない対応を書きます。

この記事の結論
結論

順番は①事実の確認 ②全体への告知 ③個別の注意 ④書面での警告です。いきなり③から入ると、告げ口をした人が特定されて、関係が悪化します。

やってはいけない対応
  • 苦情を言った人の名前を、相手に伝える
  • 確認せずに、特定の部屋を決めつけて注意する
  • 掲示板に、部屋番号や個人が分かる形で貼り出す
  • 放置して、苦情を言った人に「様子を見てください」だけで返す
オーナーが決めること

管理会社が一次対応をしても、掲示を出すか・書面を出すか・最終的に契約解除に進むかはオーナーの判断になります。ここは先に方針を決めておくと早くなります。

確定しないこと

騒音の程度が「受忍限度」を超えるかどうかは、個別の判断になります。長引く場合は法律の専門家の領域です。

01まず事実を確認する

苦情を受けたら、決めつけずに事実を集めます。ここを飛ばすと、間違った相手に注意することになります。

音は上の階だと思っていたら斜め上だったということが実際に起きます。決めつけないことが、いちばんの近道です。

02全体への告知から始める

最初は個別ではなく、建物全体への告知にします。これなら誰が言ったか分かりません。

段階やること誰が言ったか分かるか
①全体への告知掲示板・全戸配布で、生活音への配慮をお願いする分からない
②個別の口頭状況が続く場合、該当と思われる部屋へ訪問または電話推測される
③書面での注意改善されない場合、書面で通知推測される
④契約違反としての警告繰り返す場合、契約条項にもとづく警告明確になる

①で収まることが実際に多くあります。本人が気づいていないことが多いためです。

03ゴミ出しのトラブル

ゴミは、騒音より対処しやすいトラブルです。ルールが伝わっていないことがほとんどだからです。

ゴミ置き場が荒れていると、内見に来た人の印象が確実に下がります。入居中の問題であると同時に、募集の問題でもあります。

04苦情を言った人への返し方

対応と同じくらい大事なのが、苦情を言った人への報告です。ここが無いと「言っても何もしてくれない」となり、その人が退去します。

解決したかどうかより、動いていることが伝わっているかのほうが、退去を防ぎます。

05長引いたとき

書面での注意を繰り返しても改善しない場合は、契約上の問題として扱うことになります。ここからは慎重に進めます。

契約解除は簡単には認められないのが一般的です。「信頼関係が壊れた」と言えるだけの記録の積み重ねが必要になります。だから記録が大事です。

06よくある質問

騒音の苦情が来たら、すぐ注意しに行くべきですか

先に事実を確認してください。方向を取り違えていることがあります。また、いきなり個別に行くと苦情を言った人が特定されます。まず全体への告知からです。

苦情を言ってきた人が、実は神経質なだけということはありますか

あります。だから複数の入居者から同様の申し出があるか、時間帯や頻度に具体性があるかを見ます。ただし「気にしすぎです」と返すのは避けてください。その人が先に退去します。

外国籍の入居者とのトラブルが心配です

多くはルールが伝わっていないことが原因です。図で示す、母国語の案内を用意する、契約時に説明するといった手当で、かなり減ります。行政が多言語の生活ルール資料を出している場合もあります。

07当社でできること・できないこと

できること

  • トラブルが起きたときの進め方を、事前に決めて書面にする
  • 掲示物・全戸配布のひな形をお渡しする
  • 管理をお引き受けする(全国/管理料は月額賃料の5%)

できないこと

  • 法律上の判断を示すこと(弁護士の領域です)
  • オーナーに代わって契約解除を決めること
  • トラブルが必ず解決すると保証すること
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この記事について
対応の進め方は実務上の一般的な順序であり、法律で定められた手順ではありません。契約解除の可否は個別の事情によります。多言語のごみ分別資料は自治体が公開している場合があります。