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GUIDE / 修繕とお金の判断

空室1か月の損失は、
実際いくらなのか

公開日:2026年9月7日 更新日:2026年9月7日 Lincloud Owners 編集部(宅地建物取引士)

「空室が1か月続くといくら失われるか」を数字で持っておくと、修繕するか・条件を緩めるか・待つかの判断がぶれなくなります。ここでは計算のしかたを書きます。

この記事の結論
結論

空室1か月の損失は、その部屋の家賃+共益費です。家賃8万円・共益費5千円なら、1か月で85,000円、3か月で255,000円になります。これはあとから取り戻せません。

計算のしかた
  • 1か月の損失 = 家賃 + 共益費
  • いまの累計 = 上記 × 空いている月数
  • 1年続いた場合 = 上記 × 12
  • 複数戸が空いているなら、戸数をかける
判断にどう使うか

工事の見積もりが出たら、見積額 ÷ 1か月の損失を計算します。答えが1〜2なら「空室1〜2か月分の工事」ということです。その工事で空室が2か月縮むなら、やったほうが得になります。

確定しないこと

工事をすれば何か月早く決まる、という数字は出せません。ここで出せるのは比較の物差しまでです。

01まず、1か月あたりの金額を出す

計算はこれだけです。

項目例
家賃80,000円
共益費・管理費5,000円
1か月の損失85,000円

共益費を入れるのは、空室でも共用部の電気代や清掃費はかかり続けるためです。入居者からいただけない期間は、そのままオーナーの持ち出しになります。

023か月・1年で見るとどうなるか

期間1戸6戸のうち2戸が空室
1か月85,000円170,000円
3か月255,000円510,000円
6か月510,000円1,020,000円
1年1,020,000円2,040,000円
6戸のうち2戸が空いている状態が1年続くと、200万円を超えます。これは戻ってきません。

03空室にはもうひとつコストがある

家賃が入らないこと以外にも、空室が続くと発生するものがあります。

つまり空室は、長引くほど埋めるための費用も増えます。早く動いたほうが、結果的に安く済みます。

04この数字を、判断にどう使うか

場面計算判断
工事するか迷う見積 ÷ 1か月の損失1〜2か月分なら、まずやってみる
礼金をなくすか迷う家賃1か月分 ÷ 1か月の損失 = 約1決まるのが1か月早くなるなら、差し引きゼロ
賃料を下げるか迷う下げ幅 × 12 × 想定入居年数ここだけは、続く損失になる
繁忙期まで待つか迷う1か月の損失 × 待つ月数待つ費用が、そのまま出ます
礼金1か月をなくすのと、空室が1か月続くのは金額としてはほぼ同じです。ただし前者は決まる可能性を上げ、後者は何も生みません。

05満室のときの収入も出しておく

いまの状態と満室の差を出しておくと、改善の余地がひと目で分かります。

計算6戸・家賃8万円の例
満室なら家賃 × 戸数 × 12年 576万円
いまの状態家賃 × 入居戸数 × 12年 384万円(4戸入居)
差年 192万円

この差が、空室を埋めることで取り戻せる上限です。ここに対して工事費がいくらまでなら見合うか、で判断します。

06よくある質問

空室でも固定資産税はかかりますか

かかります。入居の有無に関わらず、土地と建物の固定資産税・都市計画税は毎年発生します。ローンの返済も同じです。空室の損失は、家賃が入らないことに加えて、これらの支払いが続くことでもあります。

広告料(AD)はどれくらいが相場ですか

地域と物件の決まりやすさによりますが、家賃1か月分が広く使われています。決まりにくい物件では2か月分になることもあります。誰が負担するかは、管理会社との取り決めによります。

空室を埋めるより、家賃を上げたほうがいいのでは

満室に近い状態が続いているなら、賃料の見直しは検討に値します。ただし空室がある状態で上げると、さらに決まりにくくなります。順番は、埋めてからです。

07当社でできること・できないこと

できること

  • いまの空室で、月いくら・年いくら失われているかを試算してお渡しする
  • 工事や条件緩和が、空室何か月分にあたるかを整理する
  • 管理をお引き受けする(全国/管理料は月額賃料の5%)

できないこと

  • 工事をすれば空室が何か月縮むかを、数字で約束すること
  • 税金やローンについて、個別の税務・資金繰りの助言をすること
  • 現地を見ずに、埋まらない理由を断定すること
実際にお渡ししているレポートを、そのまま公開しています
架空の物件でお作りしたものを、原寸で全部お見せしています。空室の損失、賃料の位置、修繕の回収期間、売却の目安まで、A3一枚に入っています。

その修繕費が何か月で回収できるか、先に整理できます

お預かりした物件情報をもとに、いま何が起きているか、どこまで手を入れるべきか、持ち続けるか売るかまで整理して、A3一枚にしてお送りします。費用はかかりません。

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この記事について
計算は、お預かりした家賃・戸数・空室数から機械的に出しているものです。広告料の水準は地域と物件によって変わります。