戸建て賃貸はこんな人にオススメ! メリット・デメリットを徹底解説

Top » ライフスタイル » 戸建て賃貸はこんな人にオススメ! メリット・デメリットを徹底解説

広々とした空間で、自分だけの暮らしを楽しみたい。

そんな方にぴったりなのが、戸建て賃貸です。集合住宅の賃貸とは異なり、より自由なライフスタイルを実現できる可能性があります。

一方、知らなかったでは済まないデメリットもあるため、 物件探しの前にご確認ください。

この記事では、戸建て賃貸のメリットとデメリットを比較し、物件選びのポイントもわかりやすく解説します。

戸建て賃貸とは、集合住宅の一室ではなく、一軒家をまるごと借りることです。

少し古いデータですが「平成20年住宅・土地統計調査」によると、日本の一戸建ての7%が借家となっています。

つまり、戸建てに住む方の90%以上は、持ち家である(その家の所有者である)ということができます。

戸建て賃貸のメリット

戸建て賃貸は集合住宅に比べて、あるいは戸建てを購入することと比較して、様々なメリットがあります。

間取りや部屋数に余裕がある

戸建て賃貸は2階建てであることも多く、集合住宅と比較して、間取りや部屋数に余裕があります。

そのため、ご家族の人数が多い場合や、所有する物が多い場合でも、ゆとりを持って生活することが期待できます。

騒音トラブルのリスクが少ない

集合住宅では、 他者と部屋が隣り合っていますが、戸建住宅は住まいが独立しています。

そのため「好きな時間にシャワーやお風呂に入る」「楽器の練習をする」など、上下階や隣戸を気にせず、自分のペースで生活できます。

庭のある暮らしが実現する

庭のついた戸建て賃貸を選べば、ガーデニングやバーベキューを楽しむことができます。

また、ペット可の場合は、犬などにのびのび過ごしてもらうことも可能です。

無料で駐車場がついているケースも多い

集合住宅では、駐車場の利用に費用が発生するケースが多いです。

一方、戸建て賃貸であれば駐車場が無料でついてきたり、比較的安価な駐車料金が家賃に含まれることも多いため、固定費が節約できる可能性があります。

購入するより初期費用や手間がかからない

戸建てを購入する場合、不動産取得税・登録免許税・仲介手数料などがかかるほか、住宅ローンを組むための手間などもかかります。

購入する家の金額にもよりますが、諸々の費用を合算しただけで数百万円に上る可能性もあるでしょう。

一方、戸建てを賃貸するだけなら、家賃の半年分前後の初期費用しかかかりません。

設備の修理を負担しないでよい

戸建てを購入した場合、経年劣化などで故障した設備の修理は、全て自己負担で実施しなければなりません。

一方、戸建てを賃貸する場合、設備の修理をするのは家の所有者(大家さんなど)のため、借主に経済的な負担が発生しません。

家を変える際の負担が少ない

家を購入した場合、住み替えや売却を検討しなければならないため、家を変えること(引っ越すこと)が難しいケースもあります。

これは、転勤やご近所トラブル、子供の学区などの問題が発生した場合、大きなデメリットとなりえるでしょう。

一方、戸建て賃貸の場合は、借りているだけなので、スピーディーに家を変えることができます。

固定資産税がかからない

戸建てを購入した場合は、 購入の翌年より固定資産税を毎年払わなければなりません。

一方、戸建てに住んでいても賃貸の場合は、固定資産税がかかりません。

戸建て賃貸のデメリット

多くの嬉しいメリットがある戸建て賃貸ですが、意外なデメリットも多いです。

戸建て賃貸を検討する方は、以下を必ず確認してください。

家の掃除やお手入れが大変

戸建て賃貸は集合住宅に比べて、掃除やメンテナンスに手間がかかります。

集合住宅よりも部屋数が多い傾向にあるほか、 2階建ての場合は階段の掃除も必要です。

また、庭の手入れや外構の掃除なども必要となるため、手間がかかります。

賃貸では、経年劣化や通常使用の範囲内での損耗は、原状回復義務の対象とはなりません。

一方、借主が掃除などを怠ったことによる劣化や損耗は、原状回復しなければいけない可能性が高いためご注意ください。

自分でセキュリティ対策を考えなければいけない

集合住宅は建物単位で防犯カメラ、防犯センサー、管理人の常駐などのセキュリティ対策が施されている場合も多いです。

一方、戸建て賃貸では必ずしもセキュリティ対策は施されていないため、ご自身でセキュリティ機器を購入したり、警備会社と契約しなければならない可能性があります。

光熱費が高くなるケースがある

戸建て賃貸は、集合住宅に比べて、家が広い傾向です。

それに伴って、冷暖房や照明などにかかる光熱費が高くなる場合があります。

特に、断熱性が低い古い物件では、暖房や冷房にかかる費用が、集合住宅よりも大きくなる可能性があります。

エリアによっては物件があまり見つからない

先ほど「平成20年住宅・土地統計調査」のデータで示したように、戸建てにおける賃貸(借家)の割合は10%未満です。

つまり、戸建て賃貸の物件数そのものが、決して多くはないということができます。 

そのため、エリアによっては、希望の物件が見つからない可能性もあります。

家賃を払い続けても自分のものにならない

戸建て賃貸における月々の支払いは、あくまでも家賃です。

住宅ローンの返済とは異なり、いくら払い続けても物件の所有者となることはできません。

模様替えやリフォームなどに制限がある

戸建て賃貸の模様替えやリフォームがしたくなっても、購入した場合のように自由にできない可能性があります。

このような場合は、大家さんや管理会社など、 家の所有者の許可が必要です。

また、模様替えやリフォームの許可が出ても、退去時に原状回復しなければならない可能性があります。

戸建て賃貸物件選びのポイント

物件選びでは、日当たり、収納スペース、ペットOKか、駐車場の有無、耐震性、災害リスク、エリアの家賃相場、周辺環境など、様々なポイントを見る必要があります。

ここでは、特に戸建て賃貸物件を選ぶ際に必ずチェックしたい、2つのポイントについて解説します。

物件の築年数やリフォームの状況はどうか

戸建て賃貸の中には、 築年数がかなり経過した物件もあります。

築年数が古い物件は「立て付けが悪い」「お湯が出にくい」「雨漏りがする」など、設備に問題がある可能性もあります。

一方、リフォームや耐震補強工事などがなされている場合、古い物件でも快適に暮らせる可能性が高いです。

契約の種類はどうなっているか

戸建て賃貸の中には、設備が整い、築年数も浅い物件も存在します。

しかしこのような物件は、一時的に貸し出され、契約更新ができない「定期借家」の物件も多いです。

戸建て賃貸に長く住みたい方は、契約の内容をよく確認しましょう。

戸建てを賃貸するのに向いている人

最後に、戸建て賃貸に向いている人の特徴を以下にご紹介します。

  • 広々とした空間で暮らしたい方
  • 静かな環境で生活したい方
  • 庭でガーデニングを楽しみたい方
  • ペットと一緒に暮らしたい方
  • プライバシーを重視したい方 
  • 家族の人数が多い方
  • 所有する物が多い方
  • 住宅ローン審査に通らない可能性があるが、戸建てに住みたい方 
  • 仕事などで引っ越さなければならない可能性があるが、戸建てに住みたい方
  • 車を持っていて、駐車場代の負担を減らしたい方
  • 小さなお子さんをのびのび育てたい方 など

戸建て賃貸に向いていない人

一方、以下のような方は戸建て賃貸に向いていない可能性があります。

  • 掃除が苦手な方
  • セキュリティ面を重視する方
  • 光熱費を抑えたい方
  • 物件を所有したい方 
  • リフォームなどを自由にしたい方
  • 高層階からの景観を楽しみたい方  など

まとめ

戸建て賃貸は、広々とした空間での、ゆとりある暮らしが期待できます。お子さんやペットがいらっしゃるご家庭にもおすすめです。

一方、掃除やメンテナンス、セキュリティ対策など、一部注意が必要な点もご留意ください。

なお、希望にあった戸建て物件は見つかりにくいケースもあるため、ネットなどの物件情報をこまめにチェックするほか、不動産会社に相談するのも良い方法です。

この記事を書いた人
上部へスクロール