【収納力アップ】床下収納のメリット・デメリット〜賢く活用して快適な住空間を!

Top » ファミリー向け » 【収納力アップ】床下収納のメリット・デメリット〜賢く活用して快適な住空間を!

生活していて困るケースも多い収納スペースの不足。

そこで注目したいのが、床下収納です。床下収納は、建物の床下に設けられた収納スペースで、限られた空間を有効活用し、収納スペースを増やすのに役立ちます。

今回は、床下収納の種類やメリット・デメリット、さらに便利に活用するためのアイデアなどを詳しく解説します。

床下収納を上手に活用して、快適な住空間を実現しましょう!

床下収納とは、建物の床下に設けられた収納スペースを指します。

元々は、ぬか漬けや酒などの保存のために利用され始めたと言われていますが、近年では食物以外の様々なものの保管場所として活用されています。

床下収納は、限られた住宅空間を有効活用する上で、良い手段の1つと言えるでしょう。

床下収納のタイプ

  • 蓋タイプ

収納の間口に蓋をはめ込む、最もシンプルな構造です。収納間口が広くできる反面、広くするにしたがって、蓋のサイズも大きくなるため、蓋の取り外しが大変になります。 

  • 扉タイプ 

収納の間口に、両開きに開閉可能なドアを設置する構造です。蓋を置くスペースに迷うことがなく、片手で簡単に開閉できる点がメリットです。

  • スライドドアタイプ 

収納の間口に、スライドできるドアが設置された構造です。蓋を持ち上げる必要がないため、扉を開ける手間は最もかかりません。一方、物を入れすぎたり立て付けが悪くなると、スライドドアが開きにくくなる恐れがあります。

床下収納を活用するメリット

床下収納には、積極的に活用すべき多くのメリットがあります。

収納場所が増える

床下収納を設置することで、家の中の収納スペースを増やすことができます。

限られた床面積を有効活用し、カラーボックスなどの収納物に床面積を占有されることなく、収納スペースを増やすのに役立ちます。

広い家はもちろん、狭い家や面積の限られた住宅などでは、特にありがたい収納スペースと言えるでしょう。

スッキリした空間が維持できる

床にモノを置かずに収納できるため、空間をスッキリと見せることができます。

これにより、部屋が広く見え、掃除もしやすくなります。また、動線の邪魔になることも避けられます。

空間をスッキリと見せたい、ミニマリスト的な暮らし方をする方にも、おすすめの収納手段と言えるでしょう。

見せたくないものが隠せる

掃除用具や防災用品など、見せたくないものを床下収納に隠しておくことができます。

掃除用具や防災用品は、生活に欠かせないものですが、外に出しておくことで部屋のデザインを壊したり、動線の邪魔になるなどの悪影響が出る可能性があります。

床下収納を活用することで、こうした見せたくないものを隠しておくことができ、生活空間をスッキリとさせることができます。

床下の点検口として利用できる

床下の点検は、建物の状態を確認するために定期的に行う必要があります。

これはシロアリの被害などがないか、チェックするためです。

床下点検ではフローリングや畳を外すなど大掛かりになるケースがありますが、床下点検口タイプの収納であれば、収納庫を外すだけで簡単に床下の状態が確認できます。

床下収納のデメリット

床下収納には、多くのメリットがある一方、注意すべきデメリットもあります。

物の出し入れがしづらいケースがある

床下収納は、床上に置かれた収納と比較して、物の出し入れがしづらい場合があります。

物を出し入れするのに膝をついたり、屈んだり、腕を伸ばしたりしなければならないためです。

床下収納の容量や形状によっては、重いもの・大きなものを出し入れするのが難しい場合もあります。

床に段差ができる

床下収納の蓋には縁があるため、どうしても段差ができてしまいます。

これによって歩く際に違和感を感じたり、子供や高齢者などの場合は転倒リスクが高まる可能性もあるため注意が必要です。

気になる方は、キッチンマットを敷くなどの対処が必要でしょう。

カビや虫、ニオイなどの発生リスクがある

床下収納は、密閉された空間であるため、湿気が溜まりやすくカビが発生しやすい環境です。

また、湿気が溜まると虫やニオイが発生するリスクも高くなります。

カビや虫、ニオイは、建材を傷めたり、健康被害を引き起こしたりする可能性があるため、注意が必要です。

手や指を挟むなど怪我をするリスクがある

床下収納の扉や蓋は、重くて勢いよく開閉する場合があります。

また、扉や蓋の隙間などに手や指を挟む可能性もあります。

小さな子供がいるご家庭などでは、特に注意が必要で、床下収納を使用する際は目を離さないようにしましょう。

床下収納に入れるものの例

床下収納には、以下のようなものを収納することができます。

  • 長期保存できるもの(保存食、缶詰、梅酒など)
  • 季節もの(クリスマス用品、扇風機、ストーブなど)
  • 使用頻度の低いもの(キャンプ用品、工具、調理器具など)
  • 見せたくないもの(掃除用具、段ボールなど)
  • 日用品のストック(ティッシュ、洗剤など)
  • 防災グッズ(簡易トイレ、非常食 など)  など

床下収納に入れてNGなもの

床下収納には様々なものが入れられますが、以下に当てはまるようなものの収納はNGです。

  • 湿気やカビに弱いもの
  • 長期保存できない食べ物
  • 腐りやすい食べ物 
  • 燃えやすいもの
  • 重いもの など

床下収納をさらに便利に活用するアイデア

ちょっとした工夫で床下収納は、さらに便利になります。

床下収納をより便利に活用したい場合は、以下のようなアイデアを実践してみてください。

仕切りを作る

床下収納の中に仕切りを作ることで、整理整頓しやすくなります。

仕切りを作る方法としては、ファイルボックスを使う方法、突っ張り棒を使う方法などがあります。

仕切りを作ることで、収納するものを種類ごとに分けたり、大きさごとに分けたりすることができ、必要なものを探しやすくなります。

かごやケースで取り出しやすくしておく

かごやケースを利用することで、モノをまとめて収納することができます。

また、取っ手付きのカゴやケースであれば、取り出しやすくもなります。

小さめのかごや ケースを複数使うことで、仕切りを作ることも可能です。

ラックを活用する

ラックを活用することで、空間を有効活用することができます。特に、深さのある床下収納の場合は、ラックがあると便利です。

例えば「コの字型のラック」を使うと、収納空間を上下に分割できます。

上段には比較的出し入れするもの、下段にはあまり使わないものを収納すると良いでしょう。

ラベルを貼る

収納しているモノを上から見ると、確認しづらく、何が入っているか一目でわからないケースも多いです。

そこで収納する物にラベルを貼ることで、何が入っているのかが一目で分かり、探しやすくなります。

また飲食物の場合は、名前だけでなく賞味期限も書き込んでおくと、賞味期限切れを防ぐことにも役立ちます。

上手に床下収納を活用するポイント

床下収納を上手に活用するために、以下の点に注意しましょう。

湿気対策を実施する

床下は湿気が溜まりやすいので、定期的に換気をするほか、除湿剤を入れる・新聞紙を敷くなどして、湿気対策をしっかりと行う必要があります。

湿気対策を怠ると、カビや虫が発生しやすくなり、収納しているモノが傷んでしまう可能性もあるためご注意ください。

重いものはあまり入れない

床下収納に重いものを入れると、取り出すのが大変なだけでなく、床に負担がかかる可能性があります。

重さによっては、床下収納庫が沈んだり、破損する恐れもあるため、事前に床下収納の耐荷重をご確認の上、それ以上の重さにならないようにしましょう。

重いものは基本的に、床下収納ではなく、他の収納場所への保管がおすすめです。

床下収納のQ&A

最後に、床下収納に関する疑問にお答えします。

リフォームで床下収納を後付できますか?

はい、可能です。ただし、床下の状況や建物の構造によっては、設置できない場合があります。

例えば、床下がコンクリートで空間がない場合などは、設置が難しいと考えられます。また、床下に配管がある場合は、細心の注意を払うことが必要です。

このほか、床下の状態によっては、補強工事が必要になる場合があります。

設置を依頼する際は、必ず複数の業者に見積もりを取って、費用と工期を確認しましょう。

床下収納を設置するにはいくらかかりますか?

床下収納の設置には10〜30万円前後の費用がかかると考えられます。

ただし、床下収納庫の容量、必要となる工事などによって費用は変化します。

床下収納付きの賃貸物件はありますか?

床下収納付きの賃貸物件もありますが、すべての物件に設置されているわけではありません。

不動産会社のホームページで探す際は「床下収納」などのキーワードで検索したり、不動産仲介業者に相談する場合は「床下収納のある物件を希望」とあらかじめ伝えておきましょう。

まとめ

床下収納は、収納スペースを増やしたり、空間をスッキリ見せたりするのに役立つ便利な収納スペースです。

ただし、床下収納する際は「湿気対策すること」「あまり重いものは入れないこと」を心がけてください。

ぜひ上手に床下収納を活用して、快適な住空間を実現しましょう!

この記事を書いた人
上部へスクロール