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Toggle日本人の平均的な食費
食費は、消費支出において最も大きな割合を占めます。
2023年の家計調査報告(総務省)によると、二人以上の世帯の食費の平均額は「86,554円」。単身世帯は「46,391円」となりました。
理想的な食費とは
理想的な食費は収入の「10〜15%程度」と言われています。
月収30万円の方であれば、3〜4.5万円が食費の目安です。
収入に対する食費の割合が10〜15%を超えている方、あるいは目標があって貯金したい方などは、無理のない範囲で食費の節約を検討すると良いでしょう。
食費を節約する16つの方法
食費を節約する方法はたくさんあります。
確実な節約につながりますので、できるものだけでも実践してみましょう。
自炊を基本にする
外食を控え、自炊を心がけることで、食費を大幅に節約できる可能性があります。
外食では、人件費や店の賃料なども上乗せされるため、同じ内容の料理でも自炊より割高です。
どうしても自炊の時間が取れない方は、作り置きや中食(購入したお弁当・惣菜を家で食べること)をご検討ください。
買い物前に予算を決める
衝動買いや無駄遣いを防ぐために、買い物に行く前に予算を決めておきましょう。
例えば、食費の予算が月3万円で、1週間分の食材をまとめ買いする場合、週の予算は7,500円となります。
事前にレシピを考えておく
買い物に行く前に、今週作る料理のレシピを考えておきましょう。そうすることで、必要な食材を無駄なく購入することができます。
また、レシピに合わせて必要な食材のリストを作っておくと、スムーズに買い物することが可能です。
安い食材を優先的に購入する
レシピにこだわりがない方は、優先的に安い食材を購入し、それからレシピを考える方法もあります。
現在は、多くのレシピサイト・レシピ動画があるため、その食材に可能なレシピも簡単に探せます。
旬の食材を選ぶ
旬の食材は、栄養価が高く、価格も安価な傾向があります。
コストパフォーマンスが高く、狙い目の食材と言えるため、積極的に活用しましょう。
ポイントを貯める
多くのスーパーやドラッグストアでは、独自のポイント制度を導入しています。
また、クレジットカードや特定の電子マネーで支払うことで、ポイントを貯めることが可能です。
買い物のたびにポイントを貯めることで、実質的な食費の節約となります。
クーポンを利用する
利用する店舗によっては、チラシやアプリなどで定期的にクーポンを発行しているケースがあります。
クーポンの利用で食材を安く購入することが可能です。
プライベートブランドを購入する
スーパーのオリジナル商品である「プライベートブランド」は、他社の類似品と比較して低価格であるケースが多いです。
スーパーの名を冠しており、品質面にも心配はないので、積極的に活用すると良いでしょう。
割引品・見切り品に注目する
賞味期限が近づいた商品・在庫入れ替えなどのタイミングで出た商品は、割引品や見切りとして、通常価格よりも安く購入できます。
「買ったその日のうちに食べることが望ましい」などの制約があるケースもありますが、割引品や見切り品を選ぶことで食費が抑えられます。
格安スーパー・業務用スーパー・直売所などを利用する
格安スーパーや業務用スーパーは、通常のスーパーよりも食材が安い傾向です。
近所にこれらのスーパーがある場合は、積極的に利用することが得策です。
また、野菜や果物などはスーパーよりも直売所で買った方が安いケースもあるため、時間のある時に値段を比較するのも良いでしょう。
作り置きをする
平日に自炊する時間が取れない方は、週末などにまとめて料理を作り置きする方法があります。
作り置きした料理を、冷凍保存・冷蔵保存することで、無理なく自炊が続けられます。
昼食をお弁当にする
ランチに外食するケースが多い方は、お弁当を作って持っていくことを検討しましょう。
「全国お弁当事情に関する調査 2024」(ニチレイフーズ) によると、お弁当にかける経費の全国平均は222.3円でした。
お弁当は、外食のランチと比較して、大幅な食費の節約が期待できます。
水筒を持ち歩く
外出先で飲み物を買うのを控え、水筒を持ち歩くことで、食費を節約することができます。
例えば、週5日勤務で毎日100円の飲み物を買っている方が、水筒に変えた場合、年間25,000円前後の節約になります。
無駄を減らす
「習慣でついお菓子を買ってしまう」「あまり口にしない食べ物を買ってしまう」などの無駄がある場合は、可能な限り無駄をなくしましょう。
一つ一つは小さな節約でも、トータルでは大きな節約効果を生みます。
食品ロスしない
せっかく安く食品を購入しても、食品ロスが発生する場合は、節約効果が低くなります。
食材や調味料の賞味期限を確認すること、使い切れる量だけ購入すること、必要な量だけ料理することなどを心がけましょう。
食品ロスの多い方は、賞味期限・保存期間の長い食材をメインに、購入すると良いでしょう。
お弁当ではなくおかずのみ購入する
どうしても自炊の時間が取れず、お弁当を買って帰るケースもあることでしょう。
このような場合は、おかず(惣菜)のみを購入して、ご飯は家で用意すると節約になります。
ご飯はあらかじめ多く炊いて、小分けで冷凍しておけば、いつでもすぐに用意することが可能です。
食費を上手に節約するコツ
食費の節約は、長く継続することで大きな効果を生みます。
最後に、食費の節約を長続きさせるコツをご紹介します。
家族で協力する
家族が節約の意義を理解し、みんなで取り組むことで、モチベーションを維持しやすくなります。
家族全体で食費の無駄遣いが減ることで、大幅な節約効果が期待できます。
楽しみながら節約する
節約を義務と捉えず、楽しみながら取り組むことも長続きの秘訣です。
新しいレシピへの挑戦・節約料理のアイデア共有・安いお店巡りなど、楽しみながら節約できるように工夫してください。
買い物に行く回数を減らす
買い物に行く回数が多いと、衝動買いのリスクも高まります。
対策としては、1週間に行く買い物の回数を決めておく方法もあります。
少しずつ料理を覚える
「節約の基本は自炊すること」とすでにご紹介しました。
料理が苦手な人にとっては、自炊が負担になることも多いかもしれませんが、少しずつ覚えていくことで問題ありません。
現在は、レシピサイトやレシピ動画で、非常に簡単な調理方法が多数紹介されています。
フライパンひとつ あるいは 電子レンジのみでできるレシピも多いので、簡単な料理から挑戦してみると良いでしょう。
まとめ
食費節約は、ちょっとした心がけや工夫で簡単にできるものも多いです。
それでも、年数万円程度の節約は決して難しくありません。
また、節約を長続きさせるためには、無理をしすぎないことが重要です。
そのため、リフレッシュしたい場合や記念日などは、レシピを奮発したり、外食するのも良いでしょう。
食費節約を成功させることで、家計がラクになり、生活も豊かになります。今回ご紹介した方法を参考に、ぜひ自分に合った節約方法を実践してみてください。
この記事を書いた人

宅地建物取引士、管理業務主任者、ファイナンシャルプランニング技能士、簿記、上級ウェブ解析士など様々な分野の資格を保有している編集部スタッフが「暮らし」に役立つ知っておきたい情報をお届けします。



