収納から趣味まで!サービスルーム・納戸の賢い活用術 Top » ファミリー向け » 収納から趣味まで!サービスルーム・納戸の賢い活用術 間取り図でたまに見かけることがある「サービスルーム」や「納戸」。どのような違いがあるのか、分からない方も多いのではないでしょうか?これらの部屋は、通常の居室とは異なる特徴を持っています。この記事では、サービスルームと納戸の違い、それぞれのメリット・デメリット、そして具体的な活用方法について、不動産のプロの視点から詳しく解説します。 目次 Toggle サービスルームと納戸の違いは?サービスルームと納戸は「居室ではない部屋」居室の定義とはサービスルームと納戸の一般的な用途サービスルームや納戸のメリット収納スペースとして活用できる日光を避けて収納できる居室と比較して家賃が低い傾向収納スペース以外に様々活用できるサービスルームや納戸のデメリット日中でも暗い換気しづらく、湿気がたまりやすい家電が設置しづらい可能性があるサービスルームや納戸の活用アイデア活用アイデア①書斎/図書スペース活用アイデア②子供部屋活用アイデア③趣味の部屋活用アイデア④仕事部屋活用アイデア⑤来客用のゲストルームまとめこの記事を書いた人関連投稿: サービスルームと納戸の違いは? 「サービスルーム」と「納戸」は、間取り図ではそれぞれ「S」と「N」で表現されています。しかし、具体的にどのような部屋なのか、イメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。そこではじめに、サービスルームと納戸の違いと、その一般的な用途について見ていきましょう。 サービスルームと納戸は「居室ではない部屋」 サービスルームと納戸は、ほぼ同じ意味で、建築基準法で定められた「居室」の定義を満たさない部屋のことを指します。居室には、寝室やリビングなど、人が生活の中心となる空間が該当します。一方、玄関、廊下、階段、トイレ、浴室、キッチン、クローゼットなどは、サービスルームや納戸と同じく、居室の定義に当てはまりません。なお「広い部屋は居室」というイメージを持たれるかもしれませんが、単純な部屋の面積だけでは、居室かどうかは判断できません。実際に、納戸やサービスルームの方が、和室や洋室のような居室よりも広い場合もあります。 居室の定義とは 居室は「建築基準法28条」に記載された条件を満たした部屋です。主な条件としては、以下の2点が挙げられます。採光: 部屋の面積に対して、住宅の場合は1/7以上の大きさの窓などの開口部が必要換気: 部屋の面積に対して、原則として1/20以上の大きさの窓や開口部が必要これらの条件を満たしていない部屋は、居室とは認められません。 サービスルームと納戸の一般的な用途 サービスルームと納戸は「収納」や、食料や調理器具などをしまう「パントリー」などの使い方が一般的です。ただし、一定以上の広さがあれば「人が過ごすための空間」としても活用できます。 サービスルームや納戸のメリット サービスルームや納戸には、主に4つのメリットがあるのでチェックしていきましょう。 収納スペースとして活用できる サービスルームや納戸があれば、まとまった収納スペースが確保できます。これにより、部屋をすっきりとした綺麗な状態で保つことができます。 日光を避けて収納できる サービスルームや納戸は、窓がないか、もしくは小さいです。そのため、日が全く入らないか、あるいは少ししか入りません。そのため、収納する品物を、日光にさらさずにすみます。例えば、日焼けを避けたい本、書類、衣類、食品などを置くスペースとして、サービスルームや納戸は最適です。 居室と比較して家賃が低い傾向 家賃は、主に「居住可能なスペース」に基づいて、算出されます。そのため、同じ広さの物件で比較した場合、サービスルームや納屋の面積が広い(居室の面積が狭い)物件の方が、家賃が安くなる可能性があります。 収納スペース以外に様々活用できる 一定以上の広さがあるサービスルームや納戸は「書斎、子供部屋、趣味の部屋」など、様々な用途に活用できます。詳しい活用方法は、後ほど詳しく説明します。 サービスルームや納戸のデメリット 魅力的なメリットも多いサービスルームや納戸ですが、デメリットもあるので確認しておきましょう。 日中でも暗い サービスルームや納戸は、すでに説明したように、採光についてはあまり考慮されていないスペースです。窓がないか、あっても小さいため、日中でも暗いことが多いです。そのため、長時間過ごすように部屋を活用する場合は、照明を増やさなければならない可能性も考えられます。 換気しづらく、湿気がたまりやすい サービスルームや納戸は、換気設備が不十分な場合が多く、匂いなどがこもりやすいケースがあります。また、換気が不十分なため湿気もこもりやすいため、カビやダニが発生原因となる可能性があります。そのため、定期的に扉を開け放ったり、防臭剤・防湿剤などを入れておくことが求められます。 家電が設置しづらい可能性がある サービスルームや納戸には、エアコンのダクトや、十分なコンセントがない場合があります。そのため、テレビやエアコンなどの家電の設置が困難となることが考えられます。エアコンが設置できない場合、夏の暑さや冬の寒さのために、人が長時間過ごす部屋として活用できない可能性もあります。 サービスルームや納戸の活用アイデア サービスルームや納戸は、収納やパントリー 以外にも、様々な用途で活用できます。最後に、サービスルームや納戸の活用アイデアを5つご紹介します。 活用アイデア①書斎/図書スペース サービスルームや納戸は、日光が避けられるため、書類や書籍の保管に適した場所です。そこに椅子や机を持ち込めば、すぐに書斎や図書スペースとして活用することができます。なお、サービスルームや納戸は湿気がこもりやすい空間で、紙には良くないので、除湿剤や除湿機の設置は必須です。 活用アイデア②子供部屋 一定以上の広さがあるサービスルームや納戸であれば、子供の遊び場や学習スペースとして活用できます。遊び場にする場合は、ウレタンマットなどを敷くと安全です。おもちゃや学習机を置いて、子供の成長に合わせた空間作りをしましょう。 活用アイデア③趣味の部屋 サービスルームや納戸は、趣味を楽しむ際の最高の空間となる可能性があります。例えば、窓がなく壁が厚い空間であれば、楽器演奏を楽しむことも期待できます。また、外からの光が入らず暗さが確保できるため、プライベートシアターにも適しているでしょう。この他、絵画や模型作りなどの作業スペースにするのも良い方法です。 活用アイデア④仕事部屋 近年はテレワークの普及などにより、自宅で仕事をする方も増えています。そのような方のワークスペースとしても、サービスルームや納戸を活用することが可能です。ただしwi-fiが届くかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。 活用アイデア⑤来客用のゲストルーム 来客の多い方は、サービスルームや納戸を宿泊スペース(ゲストルーム)にしてしまうのも良い 活用方法です。ベッドや収納スペースを設け、快適に過ごせるようにしましょう。 まとめ サービスルームと納戸は、居室ではありません。しかし、収納スペースとしてだけでなく、様々な用途に活用できます。ぜ日、サービスルームと納戸のメリット・デメリットを理解し、自分のライフスタイルに合った活用方法を見つけてください。 この記事を書いた人となりの不動産相談室 編集部宅地建物取引士、管理業務主任者、ファイナンシャルプランニング技能士、簿記、上級ウェブ解析士など様々な分野の資格を保有している編集部スタッフが「暮らし」に役立つ知っておきたい情報をお届けします。 関連投稿: 【収納力アップ】床下収納のメリット・デメリット〜賢く活用して快適な住空間を! 快適な暮らしを実現!バリアフリー賃貸物件探しでチェックすべきポイント