目次
Toggle賃貸リゾートマンションとは?

賃貸リゾートマンションとは、避暑地や観光地、温泉地、眺望の良いエリアなどに建設された賃貸用マンションのことです。
多くは分譲マンションですが、 中には賃貸用の物件もあります。
リゾートマンションは主に別荘としての利用が想定された物件で、バブル期にかけて多く建設されました。
テレワークや移住前のお試し滞在など、様々なニーズから賃貸リゾートマンションに興味を持つ方も増えているようです。
リゾートマンションを賃貸するメリット

リゾートマンションには、一般のマンションにはない様々なメリットがあります。
フレキシブルに契約できる
賃貸リゾートマンションは、利用者の要望に応じて契約期間がフレキシブルに設定できます。
具体的な契約期間は物件ごとに異なりますが、1週間未満から数ヶ月、あるいは年単位まで、幅広く選べます。
一般的な賃貸マンションと異なり、ライフスタイルや目的に合わせて、自由に契約期間を選べるのも賃貸リゾートマンションの魅力です。
テレワークに活用できる
テレワークは出社不要で働ける就労スタイルです。コロナ禍をきっかけに広く普及しました。
このように働く場所にとらわれない人が急増したことで、リゾート地などに興味を持つ方も増えているようです。
インターネット環境が整った賃貸リゾートマンションなら「静かな環境で集中できる」「豊かな自然の中でいつでもリフレッシュできる」「就労後はすぐに、サーフィン・スキーなどのアクティビティや温泉などが楽しめる」といった魅力的な就労環境が実現します。
ホテル宿泊よりリーズナブルな可能性がある
一定期間以上の滞在であれば、ホテル宿泊よりも賃貸リゾートマンションの方がお得な可能性が考えられます。
また、ホテルは宿泊人数に応じて料金が加算されますが、賃貸リゾートマンションは何人で宿泊しても料金は加算されません。
そのため、家族の人数が多い世帯・複数の家族や友人グループなどで合同宿泊する場合なども、賃貸リゾートマンションの方がリーズナブルに利用できる可能性が高いでしょう。
施設が充実している場合も
リゾートマンションによっては温泉やプール、ジム、テニスコートなど共用施設が充実している物件もあります。
共用施設が充実している物件は、賃貸費用が高くなると考えられますが、これも大きな魅力の一つと言えるでしょう。
ペットと住める物件も多い
リゾートマンションには、ペットと一緒に滞在できる物件も多いです。
川・山・海など都会にはないロケーションの中で、ペットと散歩をしたり遊んだりできる時間はかけがえのないものということができるでしょう。
ペットと宿泊できるホテルは限られますので、これもリゾートマンションならではの魅力です。
なお、一緒に宿泊できるペットに制限がある場合(犬は3頭まで、爬虫類NGなど)もありますので物件を借りる前に条件を確認しておきましょう。
近隣トラブルの心配が比較的少ない
賃貸リゾートマンションは、滞在期間が短い利用者も多いです。
そのため仮に近隣トラブルが発生しても、長期化・深刻化しづらいと言えるでしょう。
プレ移住に活用できる
移住前の下調べなどに賃貸リゾートマンションを活用することで、その土地の雰囲気や暮らしをリアルに知ることができます。
実際に暮らして初めてわかる、その土地の良さ・デメリットを知った上で、本格的な移住の判断をすることが可能です。
リゾートマンションを賃貸するデメリット

リゾートマンションには多くのメリットがある一方、気をつけたいデメリットもあります。
物件を借りた後で後悔することがないよう、これらのデメリットをよく理解しておきましょう。
リフォームが難しいケースが多い
賃貸リゾートマンションでは、リフォームが禁止されていたり、リフォーム内容が大幅に制限されているケースも多いです。
なお、リフォームが可能であっても、通常の賃貸物件と同じく現状回復義務によって、退去時に部屋を元通りにしなければなりません。
分譲リゾートマンションと比較して、リフォームの自由度が低い点は、デメリットと言えるでしょう。
維持費・管理費が高額
賃貸リゾートマンションは、一般的なマンションと比較して、維持費や管理費が高額なケースも少なくありません。
すでにご紹介したように温泉やプール、ジム、テニスコートなど共用施設が充実している物件ほど、維持費や管理費が高額になる可能性があります。
初期費用が高い可能性がある
契約期間によっては、 家賃等の一括支払いが必要となるケースがあります。
この場合、まとまった初期費用を用意しておかなければなりません。
賃貸リゾートマンションを選ぶ際の注意

賃貸リゾートマンションを選ぶ際は、以下のポイントを必ずチェックしておいてください。
年間維持費をチェックする
賃貸リゾートマンションの維持費は高額になりやすいため、長期契約する場合は、具体的にいくらかかるか、前もって確認しておきましょう。
物件・地域によっては駐車場代や水道代が高額なケースもあるため、これらについても事前に調べておきましょう。
管理体制について知っておく
賃貸リゾートマンションを借りる方の中には、部屋を空けておく期間が長いケースもあることでしょう。
そこで防犯などの観点から、しっかりした管理体制が重要となります。
管理体制が万全ではないリゾートマンションは、清掃やトラブル対応が行き届かず暮らしにくい環境となったり、建物の劣化が早まる恐れもあります。
自宅からの距離などを確認しておく
賃貸リゾートマンションを借りる際は、自宅からの距離などを確認しておき、通える範囲の物件にすべきです。
通える範囲を超えた物件を借りてしまうと、利用頻度が減り、借りる意味があまりなくなってしまうケースも考えられます。
車をお持ちの方は、ガソリン代や高速道路の利用料金なども含め、行き来どのくらいの費用がかかるのか把握しておきましょう。
交通の便などを事前に調べておく
車をお持ちでない方は、公共交通機関の乗り継ぎやアクセスなどについて、事前に調べておきましょう。
また、最寄り駅から賃貸リゾートマンションまで距離がある場合、十分な数のバスやタクシーがあるかも重要なポイントです。
交通の便について事前に調べておかないと、交通費が予想以上に高額になったり、長距離移動が大きな負担となる恐れがあります。
周辺環境を確認しておく
リゾート地の場合、スーパー・コンビニ・量販店・飲食店などがあまり無かったり、都市部と比べて閉店時間が早いケースがあります。
このような環境では、食料品などの調達に不便が生じたり、到着時間によっては満足に食事が取れない恐れもあるため注意が必要です。
また、レジャー施設や書店などがなく、刺激がなく退屈に感じる可能性もあります。
さらに、小さなお子さんや高齢者がいらっしゃるご家庭、健康上の不安を抱える方などは特に、病院の有無も確認しておきたいところです。
この他、治安に不安のあるエリアや、クマや蛇などの害獣が出る地域もあるため、このような点もチェックしておくと良いでしょう。
まとめ

非日常を日常に取り入れたい方にとって、賃貸リゾートマンションは魅力的な選択肢です。
分譲マンションの購入やホテルの宿泊よりもリーズナブルに、理想のライフスタイルが実現できる可能性があります。
ただし賃貸リゾートマンションにはメリットだけでなく、デメリットもありますので、それを理解した上で、ご自身にあった物件をお選びください。
この記事を書いた人

宅地建物取引士、管理業務主任者、ファイナンシャルプランニング技能士、簿記、上級ウェブ解析士など様々な分野の資格を保有している編集部スタッフが「暮らし」に役立つ知っておきたい情報をお届けします。